2019年5月12日日曜日

ラマダン月は要注意

2019年は5月5日からラマダン入り。イスラム歴(ヒジュラ歴)は太陰暦なので、毎年11日ほど太陽暦からズレてくる。来年は4月がラマダンの開始月だ。

ジャミ・アル・ウルファーモスク
(スリランカ)
ラマダンって何?

ラマダンとはもう説明の必要もないとは思うが、イスラム歴の9月で断食月のこと。

この期間になるとムスリムは日の出から日の入りまで、食事も水分もとることが出来ないので、早朝から起きて食いだめ・飲みだめをして日中を過ごす。

そして日の入りになったとたんにまた一斉に飲み食いを始める。

この時期には夜食の量も増えるため、ラマダン期間になるとかえって体重が増える人が多いのだそうだ。


ラマダン月は要注意

ところで、ラマダンといえば気をつけなければならないのはテロ等の発生。

外務省でもわざわざ注意喚起を呼び掛けている。

ラマダン月に伴う注意喚起(外務省海外安全ホームページ)

イスラム過激派組織などはラマダン期間のテロを呼び掛け、それに呼応するように、ラマダンおよびその前後の期間には世界中でテロ事件が頻発している。

では何故ラマダン期間中にテロ行為が多発するのか?


なぜラマダンにテロが多発するのか?

ラマダン期間中にテロが多発する最大の理由は、イスラム教の教義上、ラマダン期間中に行った善行は功徳が多いとされているからだ。

この功徳はどのくらい増すのかと言えば、マレーシア勤務時代のイスラム教徒の部下によると、ラマダン月の善行は普段の3倍増しになるのだという。

イスラム過激派にとってテロは聖戦。そうであるなら、どうせテロをやるならラマダン中にやれば功徳は3倍増しになることになる。

それなら、どうせやるならラマダンでということになるのは自然な流れだ。


みいつの夜は要注意

そんなラマダン期間中でも、さらに要注意な日がある。

ラマダンの最後の10日のうちの奇数日の夜におとずれるとされる「みいつの夜」だ。

この「みいつの夜」にコーランがアラーから下されたとして、イスラム教の中では特に神聖な日とされている。

この夜は「千月にも勝る」とされていて、この夜に善行を積むとその功徳は計り知れないことになる。

2019年だと5月27・29・31・1・3日のいずれかが「みいつの夜」だ。

今年はスリランカで大規模なテロが発生している。

海外に出られるかたは十分気を付けて行動することをお勧めする。


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<サバ州鉄道の猫駅長>
今日も暑いわ~


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