2019年5月19日日曜日

施工不良問題のその後(投資編)

先日、住宅メーカーの施工不良問題について書いたが、事態も落ち着いてきたので、今日はその続編。

こんな家には住みたくない

施工不良問題のその後

今回も施工不良問題でやり玉に上がった
  • レオパレス
  • 大和ハウス
について触れてみる。

レオパレス
施工不良による損失はますます拡大。3月期の決算では686億円の損失となった。

決算短信(2019年3月期)

ただし調査対象の39,085棟のうち調査が完了したのが約半数。しかも調査完了分の14,599棟で不備が見つかっている。

残り半分も同様と考えると今期(2020年)も700億円近い損失となるだろう。

補修がどの程度で完了するのか分からないが、年間の竣工戸数(約8000戸)から補修の施工能力を考えると完了までに約1年程度はかかると考えられる。

ただし、レオパレス自体のビジネスモデルは魅力的なので、補修さえ完了すれば収益の回復は案外早いのではないか。

株価については、当面厳しい状況が続くだろうと書こうとしたが、「もの言う株主」で有名な旧村上ファンド系の投資会社が発行済み株式の10%もの株を買い集め、株価が上昇した。まことに株というものは分からない。


大和ハウス
施工不良発覚当時は、レオパレスと同様に半値近くに暴落するのではないかと囁かれていたが、決算概要をみると今回の施工不良による損害は売上原価として15億円を織り込んだとある。

決算概要(2019年3月期)

前回の「大手住宅メーカーの法令違反とその影響」では、補修費用は20億ぐらいではないかと書いたが、どうやらほぼ見込み通りだったようだ。

大和ハウスの株価は問題発覚前は3,500円前後。発覚直後は3,150円前後まで急落した。

その後、一旦上昇するかに見えたが、トランプ大統領のツイッター爆弾によって米中貿易戦争の拡大が明確になったことにより一時的に3,000円を切ったものの、5月17日には一時3,200円を超える値がつくまで戻している。

このまま市場が平穏なら、急落前の3,500円に向けて上昇していくと思われる。

しかし、懸念事項としては中国の合弁企業で発覚した125億円の損失だ。

大和ハウスは国内事業は順調、そして海外の売り上げは2577億円(2019年3月期)ある。

将来的にはこれをさらに拡大していくという方針だが、海外事業のガバナンスが効いているのか甚だ心許ない。

またある日突如として〇〇億円の損失! などどいうサプライズが発生するリスクは充分に考えられるが、その覚悟さえしておけば、かなり魅力的な投資先であることは間違いない。

投資は自己責任で。


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<きょうのだいにゃん&もーちゃん>
施工不良で行き場がない訳ではありません~

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