2019年2月17日日曜日

イスラム教の食タブー ーイスラム文化の豆知識ー

日曜は海外の話題。
今回からは、日本では日頃接することが少ないイスラム教徒との交流について。

食べ物の選択は重要だ~

アーリーリタイアメントの海外移住先として、マレーシア・インドネシア・モルディブなどのイスラム教国への移住を考えられている方。

そして、今年から始まる外国人労働者の受け入れ拡大、2020年の東京五輪、2025年の大阪万博によって、これから職場や日常生活でイスラム教徒との交流機会が増えるのは確実。

そんな方向けに豆知識を紹介。

本日はイスラム教の食のタブーについて。

これは皆さんもご存知だと思うが、イスラム教徒の食のタブーの代表といえば豚肉。

では、あなたが日本でイスラム教の知人を食事に連れていくことになったら、ステーキ・焼き鳥・ジンギスカン・海鮮のどのお店に連れていきますか?


実は一番無難なのは海鮮の店。

いかに高級な牛肉・羊肉・鳥肉でも、彼らは基本的にはその肉を口にしない。(※1)

なぜなら、イスラム法に則った形でその肉が処理されたかどうかが判断できないから。

ではイスラム法に則った形とは何なのか。

そもそも処理人がイスラム教徒で、お祈りをして処理をするというのが前提なのだが、それ以外のポイントとして、
「ナイフを使って動物の頸動脈を切り、確実に血抜き処理を行っているかどうか。」 という点が重要。

イスラム教は血がタブーなのだ。

中国や台湾などでは、鴨血や猪血など、血を固めて作られた食品が、屋台などで売られているのをよく目にするが、彼らにすればとんでもない食品ということになる。

また、日本や西洋諸国のように電気ショックや頭を撃って処理した肉もダメ。

処理の際に頭部を切り落とした肉もダメ。これは鶏肉でも同様。

イスラム法に則った手順で処理され、後にきちんと検証できないものは許されないのだ。

では魚介類はどうか。
イスラム教では水の中に棲む生き物なら基本的にタブーはない。

人によって好みはあるが、刺身だって問題ない。

だいきちはイスラム教の知人と築地場外市場に行き、一緒に海鮮丼を食べたことさえある。

ただし水の中に棲む生き物でも、ワニ・亀・カエルなどのように、水の中と外の両方で生きられる生き物はダメなので要注意。

陸に生きるか、海に生きるかハッキリしていないものはダメなのだ。

イスラム教の知人と一緒に食事するなら海鮮料理を基本とし、ステーキやすっぽん鍋など、凝った料理は避けた方が賢明だ。


※内容については、だいきちが海外勤務時代に部下のサムくん(イスラム教徒)から聞き書きしたもの。だいきちの英語力には少々怪しい点があるので、明らかな間違いがあればご指摘をお願いします。

※1:旅行中などやむを得ない場合は食べても構わないことになっているらしいので、気にしない人は食べます。


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