2019年2月3日日曜日

海外暮らしの問題点 ー医療についてー

海外の話題、本日は医療編。
海外で暮らすと、当然、病気やケガで病院にかかることがある。


そうなるとまず心配なのは診察料。
アメリカなどは医療保険に入っていなければ、とんでもなく高い診察料を取られるのは有名な話。

では、だいきちが暮らしたマレーシアはどうだったのか?

実はマレーシアの医療費は比較的安い。

マレーシアは英国の植民地だったこともあり、現在でもイギリス連邦の一員であるほど結び付きが強いことから、医療体制もイギリスにならって無料に近い体制をとっているものだと考えられる。

ただし、これは国公立病院に限っての話。

では、国公立病院にかかっていれば医療は安心かと言えば、そうではない。

国公立病院は、医療費が安いだけに患者数も多く、待ち時間も長い。
また、スタッフの数も少ないので丁寧な対応は期待できないし、医者の質も正直言って心許ない。

では、外国人が安心して病院にかかるにはどうすればよいのか?

それは私立の大病院に行くしかない。
私立の大病院は医者の質も高く設備も整っており安心なのだが、当然その分費用も高い。

マレーシアの私立病院の個室病棟(本物)

だいきちも現地で何回か高熱を出して私立病院にかかったのだが、実は医療費がいくらだったのかよく分かっていない。

私立病院は治療費にかかる全ての費用が自己負担になるのだが、駐在員等の場合は、会社が保険会社と契約して医療費を負担するシステムになっていたからだ。

このシステムだと、保険会社が指定する私立病院において、医療費は無料に近い扱いになるのだ。

では、個人でこのような医療保険に加入できるのだろうか?

長期の海外旅行保険を扱っているサイトによると、1名で1年間、東南アジアで暮らす場合の保険料は17~20万弱ぐらいになるようだ。

日本の国民健康保険の場合、前年の世帯所得が33万円以下の場合は掛金が7割軽減の対象となるが、独身の場合だと年間24万円ぐらいになるので長期海外保険料よりやや高い。
しかし、2人以上の世帯だと上記の海外旅行保険より安くなる場合がある。

また、日本で医療を受けた方がやはり安心感がある。
日本は小さなクリニックでも医療設備が整っているし、医療レベルは高いところが多い。

現地の医者が病気やケガを診断してNo problemとされた場合でも、日本に帰って検査やセカンドオピニオンを求める駐在員やその家族は多いのだ。

それに、海外で医療を受けるには言葉の問題がある。医学用語は専門的で難解。

たとえば胃。
英語だとStomach だと思われがちだが、医学用語ではGastricと呼ぶのが一般的。
消化器内科はGastroenterologistだし、だいきちが去年切除したポリープなどはGastric polypと呼ぶのだ。

風邪ぐらいでのやり取りならカタコトの英語でも大丈夫だが、高齢となってから、緊急を要する場合に救急車を呼んだり、また、診断のキモとなるような微妙な症状を英語で医者に上手く説明できるだろうか?

病院に行く機会が増える高齢者には、日本の医療体制は実にありがたいものなのだ。


応援よろしくお願いいたします。
にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村

<きょうのだいにゃん>
病気になったらボクが看護してあげますよ~


0 件のコメント:

関連記事と広告