2020年2月24日月曜日

とても過酷な潜水艦勤務

呉では「てつのくじら館」を見学。ここは呉港に直結しているのでアクセス抜群、しかも入場無料なのがウレシイ。

潜水艦「あきしお」
てつのくじら館の正式名称は「海上自衛隊呉史料館」、潜水艦と掃海部隊の活動の紹介がメインだ。

展示用潜水艦「あきしお」は1986年に就役し、2004年に除籍となった本物の潜水艦。

基準排水量は2,250t・長さ約76m・幅および深さ約10m・速力20ノット・乗員75名。

ウルトラマンの身長が40mというから、ザッと倍の大きさということになる。(笑)

操舵室
実際の潜水艦に入れる機会はめったにないので貴重な体験。

操舵室の計器類はアナログの旧式のもので、まるで松本零士の漫画の世界。


それにしても艦内はとにかく狭い。

護衛艦をはじめ船というものは限られたスペースの中に各種機能を詰め込む関係上、狭くなるのは仕方ないことなのだが、潜水艦内は特に窮屈だ。

人が寝るギリギリのスペース
乗員のパーソナルスペースはベッドのみ。

ただ、このベットすら必要最小限のスペースで、各段の間隔は40センチあるかどうか。

本も読めなきゃ、寝返りすら打てそうにない。

艦長室
唯一の個室は艦長室。それでもタタミ2畳分ぐらいのスペースがやっと。

艦長といえども身体を伸ばせるのはベッドの上だけだ。

潜水艦の乗員はいま流行りの都会の3畳暮らしをすれば、余裕で暮らしていけるはず。


てつのくじら館にはこの他に、掃海部隊の展示もある。

日本は世界一の掃海部隊を保有し、掃海技術も世界一だ。

日本近海には太平洋戦争時に12,000発もの機雷が敷説され、それを掃海部隊が黙々と処理をしてきたからだ。

日本船舶の航海の安全確保のためだ。

太平洋戦争なんて遠い出来事のように思えるかも知れないが、戦後75年を経た今でも機雷は近海で見つかっている。

2010年には神戸港内で機雷を発見、爆破処理したのは記憶に新しい。

<リンク>
神戸で第2次大戦中の機雷を処理 六甲アイランド沖(10/06/12)

戦後、掃海作業で殉職された方は79名にも及ぶという。

大変な職務だが、どうか事故の無いように活動して頂きたい。


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