だいきちは元々ディフェンシブな株にしか投資ないことはすでに触れた。
もっとも過去には若気の至りでライブドア株なぞに手を出して、ストップ安地獄の洗礼を受けたこともある。
参照↓
・どうすればお金は貯まるのか ー株式投資ー
そんなライブドア株の傷もようやく癒えた、とある年の3月某日、だいきちは配当金狙いである株を買った。
当然、東証一部のディフェンシブ銘柄だ。
2100円前後で4000株。
すでに2000株を保有していたので合わせて6000株になる。
投資総額は約1250万円だ。
そして8年前の3月11日。
だいきちは宮城県で被災。
だいきちも、愛する嫁さんと大事な猫たちにも幸い被害は無かったものの、マンションの部屋は家具が倒れてメチャクチャで、とても寝れらる状態ではない。
仕方なく、近所の体育館の避難所に身を寄せてみたが、あまりの寒さに耐えられず即退散。
実はだいきち、大震災は2度目の体験。
1度目は阪神淡路大震災で、その時は神戸に住んでいた。
震災で、やはり家具が倒れて家で寝られず、極寒の中を車中で過ごしたことがある。
その経験から言うと、大震災には下記の備えが有効だ。
1.車
・カーラジオやテレビで情報収集できる。
・パーソナルスペースが確保でき、シェルターとして活用できる。
・エアコンがあるので冬には暖がとれ、夏には冷房も効く。
・ベッド替わりになる。出来ればフルフラットシートが望ましい。
・危機が迫れば車を飛ばして逃げられる。
2.ガソリン
・ガソリンの供給ストップに備え、常に満タンにする。
3.寝袋
・車中泊に使用する。毛布よりコンパクトで使いやすい。
薄手の寝袋を複数備えたほうが、避難人数への対応や温度調整がしやすいのでベター。
4.水・食料
・最低限の水や食料(カロリーメイト)等を車に分散して備蓄する。家に入れない場合は有効だ。
人には取り越し苦労などと呼ばれたが、幸か不幸かそんな準備が東日本大震災で役立った。
・・・
ひんぱんに起きる余震の中、カーラジオのニュースから、原子力緊急事態宣言が告げられる。福島第一原子力発電所はついに全電源喪失。危機的な状況が刻々と迫ってくる・・。
「ただちに危険な状態ではありませんが、落ち着いて行動して下さい・・」
枝野官房長官の記者発表の声を聴きながら、だいきちは頭を抱えた。
週明けの東京株式市場がどうなるのかが、容易に予想できたからだ。
そう、だいきちが数日前に買い増した株は、Tokyo Electric Power Company.
つまり東京電力株だったのだ。
そして翌3月12日15時36分、第1号機爆発。
ぽん! |
3月14日11時1分、第3号機爆発。
ぽぽん!! |
ぽぽぽぽ~ん!!! |
売り注文は出したものの、当然値がつくはずもなく、面白いほどお金が消えていく。
結局は4日目に741円でようやく寄り付き売却。
あっという間に資産は1250万円から450万円に減少。ざっと800万円の損失・・。
だいきちにとって、史上最大の暴落だ。
日本は災害の多い国。ディフェンシブ銘柄だと思って買っていた電力株は、実はリスクの塊だったのだ。
精神的にかなりのダメージを負いながらも、嫁さんにこの状況をおそるおそる報告。
すると嫁さん。驚きながらも。
「あら~、ずいぶん下がったのね。でも、株だからしょうがないよね~。ゼロにならなくて良かったんじゃないの?」とひとこと。
嫁さんは偉大である。
だいきちは、このひとことで救われた。
株投資に絶対はない。
ディフェンシブ銘柄といえども、集中投資はリスクが大きいことを思い知った。
1000年に1度のアクシデントに巻き込まれながらも、嫁さんと猫たちと力を合わせ、今日も前向きに生きていくだいきちだった。
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