2019年3月4日月曜日

人生の4大コスト論に物申す

アーリーリタイアやセミリタイアに関係する多くのツイッターやブロクを見ていると、人生の4大コストを切り捨てるべきという意見が結構目につく。

家と車は切り捨てるべきコストか?

人生にかかる4大コストとは、家(6,000万円)・車(4,200万円)・結婚(550万円)・家族(6,500万円)のこと。

ライブドア事件で有名な堀江貴文氏が言い出したことらしい。

<リンク>
人生の4大コストを捨てろ! (youtube)

堀江氏は言う。
『この世は天才とバカしか生き残れない。サラリーマンのような小利口な生き方を捨ててリスクを考えないバカになるべきだ。』と。

それは確かに一理ある。
たしかに、堀江氏のような大成功者は「バカ」の中からしか現れない。

しかし、現に働いてる多くのサラリーマンをひっくるめて"小利口"とのレッテルを貼り、リスクを考えない「バカ」こそが素晴らしい。と、いう論法はいかにもあざとい。

大部分の「バカ」達は、そのリスクに搦めとられてしまうのがオチだ。


さて、4大コストについて考えてみる。

まず、家についてだが、堀江氏いわく、

『家はないんですね。家がないどころか、賃貸もしてないのでホテルに住んでます。』と語る。

それっておかしくないか?

家は確かにコストだが、人が生活する上で必要不可欠なものだ。

確かにわざわざ5千万や6千万もの大金を出して、新築の家を買う必要はだいきちも微塵も感じない。

コストを抑えたいなら、サラリーマンなら社宅に住めばいいし、実家から通える人なら実家に住めばいい。

そして社宅や実家に頼らずに生きるなら、1千万円台以下の物件を探して住めば、確実にコスト削減になるはず。

<関連リンク>
だいきちさん家を買う

だいたい家も持ってないし、賃借もしていないと言いながら、ホテル住まいとは何なのか? それって一番コストがかかるはずなのだが・・。


車についてもそうだ。
確かに東京のように公共交通機関が発達した都会なら、車はカットすべきコストのひとつだろう。

しかし、電車もバスも無いような交通が不便な地方では、車がないと死活問題。絶対にカット出来ない必要コストだ。

また車のコストが4,200万円というが、この数字も怪しい。

仮に車に乗る期間が50年で、10年に1度買い換えるとしよう。

毎回200万円の車を買うとすれば、車両費は5台分で1,000万円。

保険料・重量税・燃料費・維持費を年平均20万円とすると合計1,000万円で、車両費とのトータルでは2,000万円そこそこ。

4,200万円は盛り過ぎだ。

堀江氏の論では家と車で1億2百万円になっているが、半額もあれば十分おさまる。

コストを論じるのであれば、その数字がどこから来るのか算出根拠を明確にするべきだ。

(つづく)


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<きょうのもーちゃん>
ここのおウチは5百円~

4 件のコメント:

rekuter さんのコメント...

要するにあれだと思うよ
何も考えずに人がやっているからと4大コストを全部やってしまう人が問題なのであって
考えて自分はこれとこれはいらないけどこれはやるとかする人は何の問題もないと思うよ

山中 一人 さんのコメント...

家を買わない代わりに、毎日ホテル住まいって超金持ちの彼だから出来る業であって、普通人がやれば無駄の極みです。

算出根拠を示さず極論を言って、大衆の耳目を集めるのは、自分のサロンビジネスに誘導する為というのがバレバレで、いかにも彼らしいやり方ですね。

だいきち さんのコメント...

rekuterさん

コメントありがとうございます。
そうですね。自分の生き方や収入、資産によって適宜選択していけば良い話だと思います。
4大コスト全カット生活は、凡人のだいきちにとっては、修行僧のような暮らししか頭に浮かんできません。

だいきち さんのコメント...

山中 一人さん

コメントありがとうございます。
「小利口からバカになれ」とか「人生の4大コストを捨てろ」とか、一見、過激なことを言いつつも、よくよく話を聴いてみると、後で責任問題とならないように上手くフォローの言葉をはさんでいるところは、上手いなと思いますね。

堀江氏は本当にお金儲けがうまい、頭のキレる人なんだと思います。
ただ、素人が近づくと、ケツの毛まで抜かれるような気がしますので、近づかないほうが無難でしょうね。

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