2020年1月15日水曜日

桃田選手を乗せた車は何故事故ってしまったのか?

マレーシアのクアラルンプール近郊で、男子バトミントンの桃田選手らを乗せたワゴン車が大型トレーラーと衝突。ワゴン車の運転手が死亡し、桃田選手は負傷した。

事故は恐い・・
桃田選手は命に別条はないが、全身打撲と唇付近を縫うケガ。

運転手が死亡したのは誠にお気の毒だが、桃田選手の命に別状がなかったのは不幸中の幸い。

一刻も早く回復して欲しいもの。

今回の事故はどうやらブレーキの遅れから、ワゴン車がトレーラーに突っ込んでしまったものらしい。


ここでマレーシアで暮らしたことがあるだいきちが、彼の国の交通事情について語ってみる。


マレーシア交通事情

マレーシアにおいて事故の一番の原因は、何と言ってもスピードの出し過ぎ。

制限速度は一般道で時速90km、高速道路で110kmが標準なので、各車のスピードが半端ない。

とにかくどこでもビュンビュン飛ばしては、道路上のあちこちで事故を起こしている。

マレーシア滞在中は毎週のように事故を目撃。

ガードレールはひん曲がり、2,3か月に1回は車が燃えていたりする。

高速の路上で倒れたままピクリとも動かない人達など、悲惨な光景さえも見た。


また、とにかくパンクが多発。

日本では1度もパンクの経験は無かったが、マレーシアでは3年間に3回もパンク。

おそらく暑さとスピード、それに何故かどこにでも落ちているビスなどを踏んでしまうことが原因だ。

JAFのようなロードサービスも無く、すべて自力で対処することになる。

一度、高速道路上でパンクして、ベソをかきながら路肩でタイヤ交換したこともあるが、あの時車が突っ込んできたらと思うとゾッとする。


路面状況も悪く、アスファルトには穴ぼこが多い。

路面の補修が特に悪いわけではないのだが、暑さで舗装が緩んでいるところに車がひっきりなしに通るので、路面がすぐに劣化する。


そしてやたら多い落下物。

ゴミや資材、釘の付いた材木等が道路上によく落ちている。

だいきちが一番驚いたのはトゲトゲのドリアンが道の真ん中に落ちていたこと。
こんなやつ
慌てて避けたが、もし踏んでいたら一体どうなっていたのだろうか…


地方では野生の暴れ象が現れて、犠牲者が出ることもあるマレーシア。

道路上に飛び出てくる動物も多数。

ネコ・オオトカゲに始まって、サル・フクロウ・イヌ・イノシシと、ちょっとした十二支状態で動物が出るわ出るわ・・。
オオトカゲ出現
サル出現
そして高速道路なのに歩いている人もたまにいるので注意が必要だ。


今回の事故時間は午前5時前

ドライバーはインド系のマレー人。

マレーシアの民族はマレー系、中華系、インド系に大別される。

マレー系は常に優遇され、中華系は経済を牛耳っているが、インド系は比較的貧しい層が多い。

彼らは肉体労働やドライバーを生業としていることが多いのだが、賃金が安く、稼ぐためにとにかく働く。

チャーター車のドライバーだけでなく、タクシーやバス、トラックの運転など数社を掛け持ち、オーバーワークの人達が多い。

特に夜間、未明の運転には要注意で、疲れてついつい居眠り運転するドライバーもいれば、なかには薬をやりながら仕事をこなすドライバーさえいる。

当然、昼間に比べて事故率がグンと上がるので、夜間のタクシー等の移動は出来るだけ避けるべきなのだ。

クアラルンプール市内から空港までは車で小一時間。

日本バトミントン協会は、大切な選手のために空港近くの宿を用意するとか、協会自前で仕事の掛け持ちをしていない信頼のおけるドライバーを用意すべきだった。

他団体を含め、今後は肝に銘じるべきであろう。


■今日の外食
嫁さんが1,000円クーポンを当てたので、今日は「赤から」。
期間限定もつ鍋美味い~♪


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2 件のコメント:

山中 一人 さんのコメント...

自分の場合は、タイの高速道路でバスがパンクして高速道路の路肩に降ろされ、修理が終わるまで小一時間生きた心地がしませんでした。
東南アジアの高速道路はマジ無法地帯ですね。

だいきち さんのコメント...

会社の同僚がマレーシアで桃田選手と同じようなシチュエーションで事故に遭いました。幸い命に別状なく、救助を待っている間に同じ場所で多重事故が発生しました。あちらの運転手は注意力散漫のうえに飛ばすので命がいくつあっても足りません。

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