2020年1月7日火曜日

箱根駅伝に想う、リタイアーこそ真の精神力を持っている

新年の恒例行事といえば箱根駅伝。この駅伝について元オリンピック選手の為末さんのツイートが話題となっている。

   Dai Tamesue(為末大)
みんな情報が開示されていないことが気にならないのだろうか。私はすごく気になる。例えば、関東の大学陸上部は箱根駅伝に強制で補助員に駆り出されるが、少なくとも私の時代は学生に支払われるバイト代はなかった。当時はボランティアではなく強制だった。

箱根駅伝って関東の大学しか走れないよね

だいきちはこのツイートを読んで虚を突かれる思いがした。

駅伝の沿道の警備や会場の運営サポートなどは、てっきりボランティアだと思っていたが、実は強制だったのだ。

しかも為末さんによると、強制なのは駅伝を走る長距離選手やその補欠選手だけではなく、短距離や砲丸投げ、その他の種目の陸上選手もすべて強制的に動員されていたのだという。

当然、他種目の選手はそのために時間を取られ、練習が出来ない。

為末さんはオリンピックに出場した年でも、例外なく補助員をさせられたのだとか。

どうやら関東陸連はオリンピックより箱根駅伝の方が大切らしい・・。


日本の企業の労働生産性は先進諸国で最低だとよく言われる。

一事が万事こういう調子で、全員参加を良しとする。

その人の能力なんか関係ない。とにかく一体感が大切なのだ。

体育会はまさに日本社会の縮図である。


もちろんマラソンや駅伝などの大会に、ボランティアの協力が不可欠なのはよく分かる。

予算のない小さな大会は特にそう。

しかし箱根駅伝はビッグイベント。

関東学連が主催する地方の競技会であるにも関らず、歴史と伝統があるために、テレビ局が往路復路とも全国ネットで完全生中継。

今や視聴率30%を叩き出すお化けコンテンツとなっている。

おまけに「箱根駅伝」は読売新聞の登録商標。

CM料や放映権料、協賛金、商標使用権料などで何十億の金が動くのか分からない。

にもかかわらず関東の大学に在籍する陸上部員は交通費すら貰えずに、アンパン2個で強制的に補助員に狩り出されるのだ。


選手達よ、いいかげん断れよ・・

大会の成功は大切だが、スポーツをする目的は、身体と精神を鍛え上げ、自己の目標達成を実現することなのではないか?

自らの練習時間を削ってまで奉仕する必要などどこにもない。

コーチ、監督、協会の命令だからと言って、どんな理不尽なことも唯々諾々と受け入れる必要はないはずだ。


もし、セミ・アーリーリタイア組にこんな話が来たら、みんなキッパリ断るはず。

会社や世間の理不尽さに背を向け、理想の暮らしを求めて自ら一歩踏み出した者達だからだ。

肉体は知らんが、精神は強靭だ。

多くのアスリート達が我々リタイアーを見習って、これまでの因習を打破して欲しいものである。


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