2020年1月31日金曜日

新型肺炎の増加は止まる! 検査なければ病なし

新型肺炎については書き尽くしたのでもう触れないでおこうと思ったのだが、ツイッターでヒドイ事例を見つけたので書いておく。

病気じゃないと思えば病気ではありません

中国の広州で仕事をしていた「ソラシドさん」が、会社から帰国命令が出て帰国。

この人は帰国数日前から風邪気味で、腹痛や下痢の症状があることから自らコロナウイルスを疑い、空港の検疫でその旨を申告。

別室にでも連れていかれて隔離でもされるのかと思っていたが、空港内の診療所を案内されて診察を受ける。

医師は風邪と診断、咳止めと抗生物質を処方されて終了。

ウイルス検査などはなかったという。

ソラシドさんは検査体制が杜撰な日本の体制を嘆いて言う。
厚生大臣は「感染拡大を抑える努力を行う」と言っているが、この程度の対応だと。

その後ソラシドさんは処方された薬を服用。

しかし病が好転せず、熱や咳が収まらないとツイートしている。
この状態で実家に帰ったりする事はないし「出来るだけ人が少ない場所」で過ごしたいけれど、国から保護されてるわけではないので、自分で買い物に行ったりしつつ、自力で普通の生活を送らなければならない。
その中で俺を媒体に何人かの人がこの「コロナウイルスのようなもの」に感染する事になると思う。
と絶望的に結んでいる。

これに対して、多くの人が

「すぐ保健所に連絡してください!」

「厚生労働省に連絡してください!」

「街を出歩いて誰かに感染させたら犯罪行為だ!」と、

ソラシドさんへの非難の大合唱。


しかし、ソラシドさんに罪はない。

1月30日現在、厚生労働省が定める新型コロナウイルスの検査対象者とは

1.発熱(37.5度以上)かつ呼吸器症状(せき等)のある人

2.2週間以内に武漢市への渡航歴がある人、または、武漢市に渡航歴があり、発熱または呼吸器症状を有する人との接触歴がある人

上記1・2の条件をすべて満たす人のみが、保健所を通じて指定医療機関を受診することができ、そこで肺炎の症状が見られた人のみ新型コロナウイルスの検査を受けることが出来るのだ。

つまり上記のソラシドさんは、中国の広州からの帰国なので、咳をしようが熱が出ようが肺炎になろうが、保健所は取り合わないし、新型コロナウイルスの検査など行なわれない。


これは奈良と大阪の感染者の事例を見ればよく分かる。

本来、奈良のドライバーは新型肺炎の検査対象外の人だった。

奈良のドライバーは発熱と熱で病院を受診し、肺炎を発症。

その際、武漢からの乗客を運んでいたということで、おそらく保健所が勘違いして、ウイルス検査を行って感染が判明。

大阪のバスガイドは、このドライバーの感染が判明した後、濃厚接触者と特定されたことからウイルス検査をして感染が分かったもので、ドライバーの感染が判明しなければバスガイドの感染も闇の中だったはず。

なぜならバスガイドは23日に肺炎のため入院し、ドライバーは25日に肺炎のため入院。

バスガイドの入院の方が先なのだ。

しかし感染判明日は、ドライバーが28日、バスガイドは29日と日にちが逆転。

元々バスガイドにウイルス検査をする予定がなかったからだ。


このままだと武漢からの帰国者を除けば、新型肺炎の日本人の感染は止まる

患者はどこからも出てこない。

検査なければ病なしだ。

ただ高齢者死亡原因の肺炎の順位は、今後なぜか上昇するかも知れないが・・




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