2020年1月28日火曜日

影響力のある人ほど科学的で冷静なコメントが必要だ

新型肺炎が猛威を振るっている現在、玉石混交の情報がネット上で乱れ飛んでいる。特に問題なのが著名なジャーナリストや学者が発するツイッターのいい加減な情報だ。

ちょっとしたツイートでも影響は大きい
肺炎が蔓延中の中国の武漢で、1000床の病院を10日で建設するというニュースがある。

<リンク(現場写真)>
中国・武漢に1000床の新病院、10日間で建設 新型肺炎治療に特化(AFP)

この工事現場の写真に対して、あるジャーナリストは
この光景を見て病院の建設だと思う人は世界中にいない。それが普通の感覚だ。だが、これは超特急の大規模な土木工事だと思う人は多いはず。巨大な穴を掘っていると考える人は古代からのシナの歴史に詳しい人だ。収容所建設と考える人は文革や以前のサーズ騒動を知っている人だ
またある生物学者は
火葬場とか、遺体を埋める穴と言う人々(危機管理の専門家とか)が結構います」とツイート。

おいおい、何を言ってるんだか…

写真の背後にはマンションらしい建物が写っているものもある。

いかに中国でも、周囲に多くの建物がある場所に火葬場や埋葬場は作らない。

それに埋葬のための穴ならば、もっと深い穴を掘る。

日本の場合、土葬なら2m以上の深さが必要だ。

もし、疫病で亡くなった遺体を埋葬するとしたら、少なくとも5m以上、いやもっと深い穴が必要になるだろう。

そもそも疫病死の場合、火葬することが望ましいのは言うまでもないのだが。


建設現場で、パワーショベルは地面を掘り下げてはいない。

ブルドーザーも使い、地面を均しているのも分かる。

墓穴を掘るのではなく、建物を建設することは明らかだ。

この光景を見て建物建設と思わない人は、建設を全く知らないか、思考力の無い人だ。


だいきちは普段これをツイートしたジャーナリストや生物学者を尊敬しているが、このツイートは風評被害を巻き起こすので不適切。

たしかに中国は情報の隠蔽が多く、手前勝手なところがある。

しかし中国への不信感が高じるあまり、道理を無視して語るのはジャーナリストや学者の取るべき態度ではない。

影響力の大きい人ほど、物事を科学的に冷静に伝えてほしい。


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