2020年1月3日金曜日

ゴーン被告の出国方法を考える

先日書いたゴーン問題の記事が好評だったので、調子に乗って今度はゴーン被告の出国という最大の謎に迫ってみる。

<関連リンク>
当初ネットの一部では、ゴーン被告は密かにチャーターした船に乗船し、近隣諸国にまず逃げて、そこからレバノン行きの飛行機に乗り込んだのではないかとささやかれていた。

しかし、これだと逃亡するための調整が難しく、秘密が漏れるリスクも高まるので、とても現実的とは思えない。

また関空から謎のプライベートジェット機がトルコに向かったことも分かっており、この説はかなり否定的になっている。


次は、いわゆる外交特権。

ウイーン条約第29条に
「外交官の身体は、不可侵とする。外交官は、いかなる方法によつても抑留し又は拘禁することができない。」

また第36条の2に
「外交官の手荷物は、検査を免除される。」とある。
チェックは入念に~
手荷物の範囲がどこまでのことを指すのか具体的なことは不明だが、外交官の荷物は別送品を除いて検査を免除されるのだろう。

このためゴーン被告はコントラバス等の大型の楽器ケースの中に隠れて出国したのではないかという話が出てきている。

その展開は映画だと大層面白いが、さすがに楽器ケースの中に入ったままでの出国は考えにくい。

せいぜい制限住居から空港へ向かう車の中ぐらいまでの話と考えた方が良い。

楽団の移動ならともかく、コントラバスのケースだけをプライベートジェットに積み込むのはあまりにも目立つ。

それに万々が一事が途中で露見すれば、これは言い逃れ出来ない密出国であり、手引きした諸国は国際的な非難を浴びることは間違いない。

ゴーン被告は確かに要人のひとりだが、あくまでも一民間人であり、彼と引き換えに国家が汚名を浴びることはいくら何でも割に合わないのである。


と、ここまで書いた時点でまたまた新たなニュースが飛び込んできた。

なんとフランス政府はゴーン被告にパスポートを2通も発行していたのだという。

しかもその2通はもともと弁護人が保管していたもの。

ゴーン被告が保釈となったため、入管法第23条のパスポートの携帯義務が生じることとなったのだ。

そのため、弁護人は裁判所に保釈条件の変更申請を行い、裁判所はこれを許可して、鍵付きのケースに入れたパスポートをゴーン被告に持たせていたのだとか。

出国を禁じられている被告にパスポートを携帯させるとは、一体どういうことだろう。

もう立法府である国会、法曹界、法務省がアホすぎてだいきちの想像を超えている。

2通のパスポートがどういう性質のものなのか詳細は分からないが、携帯の義務があるパスポートである以上、フランスの正規のものであったに違いない。

正規のパスポートを被告人に渡して、自由に過ごさせていたらどうなるか?

鍵なんて叩き壊すことは簡単だ。

まさかまさかの展開だが、正規のパスポートでそのまま出国した可能性さえ出てきた。


しかし、出入国管理庁によると、ゴーン被告の出国記録は無いという。

こうなってくると、空港職員やロジスティクス業者、出入国管理官の買収という最悪のケースも考えざるを得ない。

いま、ネット世論ではレバノンを非難する声が大きいようだが、もし日本人の買収が発覚し、ゴーン被告の出国の手引きをしていたら、日本は世界中の笑い者になるだろう。

日本政府としては悪夢であり、日本国民としてもあまり考えたくない事態だが、これも国際化の洗礼のひとつになるのだろうか・・。


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2 件のコメント:

rekuter さんのコメント...

スパイ防止法すらない国だからやりたい放題だな

だいきち さんのコメント...

何もしないのが善という、困った国になってますね・・

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