日本を出でて酒と薔薇の日々・・ |
カルロスゴーン被告が関西空港から出国し、トルコのイスタンブールを経てレバノンに入国したのはもはや周知の事実となってきている。
日本政府はICPOと外交ルートを通じて、レバノンに身柄の引き渡しを要求しているようだが、そもそも両国間には犯罪人身柄引き渡し条約が無く、レバノン政府は自国民の保護を盾に日本の要求そのものを拒否。
このままゴーン被告はレバノンの自宅で高枕を決め込みそうな勢いだが、実は彼の周辺は徐々に暗雲が立ち込めてきているようだ。
イスラエル入国罪
ゴーン被告は日産会長時代の2008年にビジネスでイスラエルを訪問している。
電気自動車関連の式典だったようだが、これがレバノンでは問題なのだ。
レバノンでは国民がイスラエルに入国することを禁じており、入国すれば当然、犯罪となる。
この件が立件され、有罪となれば最長15年の刑を受ける可能性が出て来たのだ。
ゴーン被告は現在レバノン政府の庇護を受けているようだが、レバノン国内も決して居心地の良い場所という訳ではない。
金が切れれば自らも切られてしまう可能性があるからだ。
トルコの激怒
ゴーン被告を乗せたプライベートジェットは、一旦トルコのイスタンブールへ向かい、空港の格納庫内でレバノン行きの別の飛行機に乗り換え、まんまとレバノンへと飛行したという。
これがトルコの怒りを買った。
当然といえば当然で、空港当局者が把握していない中、空港の格納庫内で機材を乗り換えるなど保安上の理由から許されるものではない。
トルコは素早い行動に出た。
ゴーン被告を運んできた航空会社のパイロット、空港職員計7名を拘束したのだ。
また、トルコの航空会社は航空機不正使用の罪でゴーン被告を刑事告訴。
今後ゴーン被告の犯罪容疑が固まれば、トルコ政府はレバノン政府に対し身柄の引き渡しを要求することになるだろう。
これからの日本の対応
日本政府は無駄でも何でもよいのでレバノン政府に対して身柄引き渡し要求をすることだ。
今回の出国劇には航空保安上の重大な問題が絡んでいる。
テロ対策の一環として、トルコ政府や国際航空保安を事実上掌握しているアメリカ政府とも連携し、まずはレバノンからトルコへのゴーン被告の身柄の引き渡しを強力にサポートするべきだ。
日本で裁判を受けさせるのはトルコの裁判が終わったあとからでいい。
日本に身柄を移送するようトルコ政府と協議を重ねるべきだろう。
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4 件のコメント:
法の原則を通して、主権を守るトルコの迅速さに比べて、わが国のお役人の情けなさたるや・・・
鍵さえ付いてれば大丈夫だろとパスポートを容疑者に渡して、簡単に監視を中止して直後に逃亡されるとかもう日本の役人は無能とかを通り越して、頭おかしいレベルですね。
日本の主権を揺るがす大事件なのに、首相も法相も正月休みでコメント無しな点でも頭おかしいレベルですねぇ・・
ODAは中止でよろしいかと。
実際レバノンに対して取れる対応はそれぐらいしか無いですが、まずはレバノン政府が今回の逃走劇に加担していたことを立証する必要がありますね。
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